5分でわかる5Gのマーケティング 活用

来年のサービス開始に向けて、期待されている次世代ネットワークの5G。
マーケティングとして、どの様な変化があるか解説していきます。

1)5Gとは何か

5Gとは、2020年に国内でサービスが開始される次世代ネットワークです。
5 Generation(世代)ですので、5世代目のネットワーク規格となります。
これは日本独自の規格ではなく、世界共通の規格となり、アメリカと韓国では2018年より他の国に先駆けてサービスが開始されています。
5Gは4Gと比較して、非常に早い通信が実現される為、スマホの通信スピードが早くなったり、数ギガの動画がすぐにダウンロード出来る様になるだけでなく、これまで技術的に課題のあったサービスを実現する為のインフラとして期待されています。

2)5Gまでの歴史

通信技術はこれまで約40年間を経て、5Gまで技術革新が進んできました。
1G:1979年に自動車電話サービスが開始され、1980年に携帯電話のサービスが開始された技術が1Gです。ラジオと同じく音声をアナログ信号に変換するアナログ方式でした。
2G:アナログ方式では品質が悪い為、1990年代にデジタルデータで通信する方法が開発されました。これが2Gとなります。
3G:2000年代になり、国際標準に則った通信システムが3Gとなります。国際規格ですので、日本の携帯を海外に持ち込んで利用する事が出来る様になりました。(それまでの携帯は日本国内でしか利用できなかったのです)また、iモードはEZwebのようなサービスが提供開始され、電話だけでなくメールなどのデータプラットフォームとして、携帯電話が利用出来る様になりました。
4G:2010年代になって次世代通信規格としてまとめられたのが4Gです。スマートフォンの利用を前提として、オンラインゲームや動画配信サービスなどを利用出来る様になり、我々の生活に無くてはならないプラットフォームとなりました。

3)5Gを支える技術

5Gは、これまでの通信と比べて、「①高速通信」「②多数同時接続」「③信頼性、低遅延」の面で、格段にスペックが向上しています。

①高速通信
4Gと比較して、通信速度は20倍となります。その為、数ギガの映画のダウンロードに5分かかっていたものが、15秒で終わる事になります。これまで通信速度の問題で、画質を落として配信していたライブや、映画配信がより綺麗な画質で楽しむ事が出来る様になります。

②多数同時接続
同時接続出来る端末の数は、約100倍となります。これは生活者のスマートフォンアクセスの想定だけでなく、家電や自動車などもネットワークに繋がるIoT(Internet Of Things)を前提とした仕様となります。

③信頼性、低遅延
5Gでは、通信に発生する遅延時間は、1ミリ秒(1秒の1000分の1)となります。これは4Gの10分の1です。
遅延時間が非常に短い為、限りなくリアルタイムに近い通信が可能となります。
例えば、車を運転している際に、近辺の自動車と通信を行い危険を察知するなどの利用が考えられます。

4)5Gのマーケティング活用

5Gはあくまで通信規格の為、この技術を利用する為には、マーケッターが新サービスを生み出していく必要があります。
ここでは、事業会社のマーケッターとして考えるべき論点を挙げていきます。

・コンテンツを増産する仕組み
データ通信量が増加出来るメリットとして、複数カメラを利用し、様々なアングルからコンテンツを提供出来る様になります。例えば、新日本プロレスでは自社の動画配信サービスの新日本プロレスワールド(https://njpwworld.com/)で、主要試合のライブ配信を提供していますが、現在視聴出来るアングルは1方向からとなります。これが複数アングルになると、レフェリーのアングル、最前席のアングル、後方席のアングルなど、様々な視点から楽しむ事が出来ます。これは、ファッションECなどでも活用が期待されます。商品を動画で説明するライブコマースで、複数アングルからブロードキャストする事により、よりリアルに近い感覚で商品を訴求する事が期待されます。この技術に対応して、コンテンツを増産する仕組みづくりが要求されます。

・ARなど拡張技術の活用
店舗でのマーケティングでは、ARなどの拡張技術の活用がより進んでいくと想定されます。
商品在庫は既に店舗、ECで在庫管理の統一化が進んでいますが、店舗で商品をスマホでかざすと、どこの、どれだけの在庫かをチェック出来るなど、既に実装出来る技術となっています。

・モバイルアプリの重要性
今後、ますます自社アプリに搭載する機能は増加していく事が想定されるなか、このインフラをしっかり設計しているか否かで、事業のリリーススピードに影響を及ぼす可能性が高くなります。
モバイルアプリに求める要件として、デザインのみを追求している場合、見た目は良いがインフラは脆弱なケースが多く、サービスを追加出来ない場合があり、この点の見直しが急務となります。

・マーケティングデータの拡張
これまで、マーケティングに活用出来るデータとしては、お客様のプロフィール、購入データ(POSデータやECデータ)、Webアクセスデータなどでしたが、上記のサービスによりコンテンツが増大する為、うまく活用すれば、お客様の現在の嗜好を捕まえたマーケティング施策が実施出来る様になります。ただ、膨大なログデータとなる為、この活用にもしっかりとした設計が必要となります。

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